広島大学外科専門研修プログラム
外科専門医プログラム制度について
〇外科専門医制度について
本邦における専門医制度は、各種学会などが独自にその運営を担い、必ずしも統一した基準が設けられていないことが長年にわたり課題として指摘され、専門医の質を担保し、国民にわかりやすい制度とするための議論・検討が行われてきました。そしてこれまで学会毎に行われてきた各種専門医の認定・更新は、今後は第三者機関である 日本専門医機構(https://jmsb.or.jp/senkoi/#an03)によって行われることとなりました。
尚、広島大学外科専門研修プログラム応募者は、本プログラムのホームページ(プログラム・申請書)より申請を行ってください。
外科専門医制度専攻医登録(応募)について(令和5年10月24日付更新)
広島大学外科専門研修プログラム
日本専門医機構による外科専門研修プログラムとして、広島大学では広島で外科医を志す医師を
対象とした「広島大学外科専門研修プログラム」を作成致しました。
・プログラムに登録することにより通常3年間で「外科専門医」の習得をめざします。
・登録期間のうち、最低6か月はプログラム基幹病院である「広島大学病院」での研修が必須です。
・外科専門医取得後のサブスペシャリティーを決めている場合は「広島大学外科専門研修プログラム」
に申し込みいただき、専門研修病院への推薦を行います。
・外科専門医取得後のサブスペシャリティーがまだ決まっていない場合は、基幹病院等での各分野の
ローテーション修練とともに情報収集を行い、2年以内にその後のサブスペシャリティーを決めるこ
とができます。
「サブスペシャリティとは、診療科の下に連なる細分化された専門分野のことです。サブスペシャルティ外科専門医に
は、消化器外科専門医、心臓血管外科専門医、呼吸器外科専門医、小児外科専門医などがあります」
広島大学外科専門研修プログラムの目的と使命とは?
広島大学外科専門研修プログラムの目的と使命は以下の5点です。
1)専攻医が医師として必要な基本的診療能力を習得すること
2)専攻医が外科領域の専門的診療能力を習得すること
3 上記に関する知識・技能・態度と高い倫理性を備えることにより、患者に信頼され、標準的な医療
を提供でき、プロフェッショナルとしての誇りを持ち、患者への責任を果たせる外科専門医となる
こと
4)外科専門医の育成を通し患者・地域から信頼され、国民の健康・福祉に貢献すること
5)外科領域全般からサブスペシャルティ領域(消化器外科、心臓血管外科、呼吸器外科、小児外科、
乳腺、内分泌外科)またはそれに準じた外科関連領域の専門研修を行い、それぞれの領域の専門
医取得へと連動すること
研修プログラムの施設群
広島大学病院と広島県内7つの全二次保険医療圏およびその他の医療圏からなる連携施設
(41施設)により専門研修施設群を構成します。
これにより高い専門性の習得のみならず、地域偏在が生じないよう配慮した研修を行います。
本専門研修施設群では217名の専門研修指導医が専攻医を指導します。
専門研修基幹施設
名称 |
都道府県 |
1:消化器外科, 2:心臓血管外科, 3:呼吸器外科, 4:小児外科, 5:乳腺内分泌外科, 6:その他(救急含む) |
1. 統括責任者名 2. 統括副責任者名 |
広島大学病院 |
広島県 |
1.2.3.4.5.6. |
1.大段秀樹 2.岡田守人 |
専攻医の受け入れ数について(外科専門研修プログラム整備基準 5.5 参 照)
本専門研修施設群の年間 NCD 登録数は 22,729例で、専門研修指導医は 219 名のため、
本年度の募集専攻医数は30 名です。
外科専門研修について
1)外科専門医は初期臨床研修修了後、基本的に3年間の専門研修で育成されます。
2)年次毎の専門研修計画
(具体例)
下図に広島大学外科研修プログラムの1例を示します。例1では専門研修1年目は広島大学病院、専門研修2・3年目は連携施設での研修です。各施設が同一の医療圏とならないよう配慮した研修をおこないます。
(例1)
・専門研修 1 年目
広島大学病院に所属し研修を行います。一般外科/麻酔/救急/病理/消化器/心・血管/呼吸器/小児/乳腺・内分泌について、特に外科診療に必要な基礎知識や病態について基本的能力を習得します。
また、外科診療に必要な検査・処置・手術(助手)や手術前後のマネージメントを習得します。さらに医の倫理や医療安全に関する基盤となる知識を身につけ、指導医とともに患者中心の医療の実践を習得します。
経験症例 200 例以上(術者 30 例以上)
・専門研修2・3年目
連携施設群のうちいずれかに所属し研修を行います。
一般外科/麻酔/救急/病理/消化器/心・血管/呼吸器/小児/乳腺・内分泌の各領域の専門知識・専門技能・経験症例について知識を習得します。低難易度手術から術者としての基本的スキル習得を目指し必要な経験症例について研修を行います。
さらに専門研修事項を確実に行えることを踏まえ、より高度な技術を要するサブスペシャルティ(消化器外科、心臓・血管外科、呼吸器外科、小児外科)領域またはそれに準じた外科関連領域の研修を進めます。
経験症例 350 例以上/2 年(術者 120 例以上/2 年)
・不足症例が発生・予測される場合には、協議を行い、基幹もしくは各連携施設で不足分に関して各領域をローテートします。
(サブスペシャルティ領域などの専門医取得について)
専門研修カリキュラムを習得したと認められる専攻医については引き続き広島大学病院もしくは各連携施設でサブスペシャルティ領域(消化器外科,心臓・血管外科,呼吸器外科,小児外科)または外科関連領域(乳腺など)の専門研修を開始します。
(大学院進学について)
大学院に進学し,臨床研究または学術研究・基礎研究を開始することも可能です。ただし,研究専任となる基礎研究は 6か月以内とします。(外科専門研修プログラム整備 基準 5.11)
修了判定について
3 年間の研修期間における年次毎の評価表および 3 年間の実地経験目録にもとづいて、知識・技能・態度が専門医試験を受けるのにふさわしいものであるかどうか、症例経験数が日本専門医機構の外科領域研修委員会が要求する内容を満たしているものであるかどうかを、専門医認定申請年(3 年目あるいはそれ以 後)の3月末に研修プログラム統括責任者または研修連携施設担当者が研修プログラム管理委員会において評価し、研修プログラム統括責任者が修了の判定をします。
専攻医の採用について
広島大学外科専門研修プログラム管理委員会は、毎年7月1日から説明会等を行い、 外科専攻医を
募集します。
プログラムへの応募者は、11月15日までに研修プログラム責任者宛に所定の形式の『広島大学外科
専門研修プログラム応募申請書』、『履歴書』および『医師免許のコピー』を提出してください。
プログラムの詳細および申請書は こちらよりダウンロードして下さい。
不明な点はwebsite内の窓口からお問い合わせ下さい。原則として 11月16日以降に書類選考およ
び面接を行い、採否を決定して本人に文書で通知します。応募者および選考結果については 12 月
の広島大学外科専門研修プログラム管理委員会において報告します。